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目的別

リスクをとって殖やす

■REIT(上場不動産投資信託)の仕組み

株式や債券、国内や海外といった分散投資に、さらに値動きの異なるREIT(Real Estate Investment Trust;上場不動産投資信託)を加えると、リスク(収益の振れ幅)の低減効果が高まります。REITは、たくさんの投資家から資金を集めて不動産を購入し、そこからの賃料収入や売却益を投資家に分配する商品です。ただ、専門知識がないと投資判断がつきにくく、投資元本も保証されません。ウエイトの掛け過ぎに気を付ける必要があります。

それでは「REITの仕組み」と「投資判断の仕方」を見ていきます。
REITの仕組みは、たくさんの投資家から集めたお金と、投資法人(REITのために作られた会社)が金融機関から借りたお金を合わせて不動産を購入することになります(図表)。投資法人が借金をして、お金を積み上げて投資をするので、少ない資金で大きな取引ができるわけです。そして不動産の購入は、不動産のプロが、どのオフィスビルを、ショッピングセンターを、賃貸マンションを組み入れるかを決めます。また、投資家には投資証券(株券に相当)が発行され、東京証券取引所に上場(2010年末で35銘柄)されますので、株式同様に市場で売買(10万円前後から投資可能)できます。

REITの仕組み

REIT投資の判断の仕方を見ます。投資対象不動産を実際に見ても判断はつき難く、基本的に目論見書などの情報で判断します。組み入れ不動産の質(築年が浅いかどうか、長期優良テナント案件が多いかなど)や空室率の見通しなど、これらを評価するには専門的な知識を要します。投資経験者などのアドバイスを受けることが望まれます。

以下、REIT投資における注意点を見ていきます。

  • ・株式同様に市場で時価により取引される。そのため価格変動リスクがあり、購入価格を下回る可能性もあること
  • ・金利上昇時には、投資法人が金融機関から借りるお金の支払利息が上昇。投資家への分配金が減少する可能性があること
  • ・地震や火災等の予測不可能な事態により分配金や価格が変動する可能性があること
    これらのリスクを踏まえて、分散投資でREITに投資するとしても、総資産の10%程度を上限とすべきでしょう。