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目的別

リスクをとって殖やす

■海外株式投資のここに注目

海外には、グローバルに展開する優良企業や、日本企業以上に成長性の高い企業、また、高い配当が期待できる企業が数多くあります。こうした企業の株価上昇を期待して株式を購入するのが海外株式投資です。ただ、高い成長は高いリターンが期待される反面、国内株式投資にはない「為替変動リスク」や「カントリーリスク」と呼ばれる国境を越えた投資ならではのリスクも伴います。金融資産の配分に当たっては、そのウエイトの掛け過ぎに十分気を付ける必要があります。

それでは、為替変動リスクとカントリーリスクを見ていきます。
まず、為替変動リスクですが、外貨建ての海外株式に「円」で投資し、その投資で得た収益(値上がり益や配当金)や元金を「円」で受取るため、「円」と外貨の交換レートである外国為替相場の変動の影響を受けます。投資した時点より、円高が進むと為替差損、円安が進むと為替差益が生じるといった具合です。

続いてカントリーリスクですが、投資対象国の政治・社会や経済環境の変化により債務の返済、投資の回収ができなくなるリスクのことをいいます。民間の格付け機関が、一人当たり国民所得、国際収支、対外債務などの経済指標の他、政治、軍事、自然災害などの安定度などを考慮し、総合的な観点から返済能力の有無を判断し、その評価を公表しています。

以下、海外株式投資をするうえで大事なポイントを指摘します。

  • 1.日本国内で買える銘柄は、取引価格や投資情報が入手可能な一定の銘柄に制限され、米国株や中国株が中心となっています。投資対象国の株価指数(図表★8)や投資関連ニュースのフォロー、さらに外国為替相場の知識も必要なことから、国内株式投資より高度な投資の知識が必要となります。初心者は投資信託(多数の銘柄に分散投資)を通じて購入する方が良いでしょう。
  • 2. 新興国は先進国に比べてカントリーリスクが高いといえます。新興国の株価変動は激しく、時として政情不安から急落する可能性もありますので、購入に当たっては一段の慎重さが必要です。

★8 米国および中国の株式市場の主な株価指数

米国株式市場の主な株価指数

  構成銘柄 算出開始時期
ダウ・ジョーンズ工業株価平均 主要業種の代表30銘柄 1928年10月1日
S&P500種 ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、全米証券業協会(NASDAQ)の代表的な500銘柄 1941年から1943年の平均を10として算出
ナスダック総合指数 全米証券業協会(NASDAQ)登録全銘柄(5,000以上) 1971年2月5日を基準日とし、その日の株価を100として算出

中国株式市場の主な株価指数

  構成銘柄 算出開始時期
香港ハンセン株価指数 香港市場を代表する45銘柄 1964年7月31日の株価を基準値100として算出
上海総合指数 上海証券取引所で取引されるすべての株 1990年12月19日の株価を基準値100として算出